ノーセ「君たちのバンドに僕を入れてほしいわ〜ん」
小々沢「なっ、なんだって?!」
ノーセ「そのままの意味よ〜、君たちのバンドに入ってあげるってことよ。」
竹ノ中「貴様・・・!!」
菅原田「おいこら、ふざけてんのか?お前のせいで俺は重症なんだぞ!」
ノーセ「全くこれだから話の通じない馬鹿は嫌いなのよ〜」
あろうことか僕たちを散々痛めつけては竹ノ中君にそのケツ穴を犯されて制裁を受けたばかりのノーセ君がバンドに入りたいと言い出してきたんだ。
そんなこと普通の感覚じゃまず有り得ないんだけど、ノーセ君の思惑は一体なんなんだろう。
彼の話を注意深く聞いてみるしかなさそうだ。
竹ノ中「お前のようなキチガイと一緒にバンドなんかやれるわけないだろうがこの馬鹿が!!」
ノーセ「言っておくけど君たちのような素人集団じゃ、とてもとてもまともな演奏なんかできやしないわ〜ん、僕みたいな有能なアーティストを加える方が君たちのためよ〜」
菅原田「何がアーティストだこのバカタレ!それに俺たちの演奏を聴いたこともないくせに偉そうに言いやがってこの野郎!」
ノーセ「あら?だったら今この場でプレイしてみたら?ここは音楽室よ〜、楽器なら揃っているわ〜ん」
菅原田「な、なんだと?」
そういうことだったのか。
ノーセ君が今すぐ演奏をしろとハッパをかけてきたんだ。
どうやら僕たちの実力を確かめたいらしい!
ノーセ「どうかしら〜ん?」
竹ノ中「ふん、まさかお前みたいな糞まみれのクソ野郎に俺たちのロックをせがまれるだなんてな。そうまで言われちゃやらないわけにはいかないだろう。」
小々沢「ちょっと、竹ノ中君!?」
菅原田「まだ一度も練習したことがないってのにいきなりライブとか無理じゃろ!!」
竹ノ中「なんだ菅原田、お前らしくもない。上手い下手とかじゃない、ロックはやるかやらないかだろうが!」
菅原田「いや、それは違うけぇ。」
竹ノ中「あ?お前のカスタネットやらでビートを刻むんじゃなかったのか?そしてお前の叫びが聴きたいぜ?」
菅原田「別に今は叫びたいことなんか特に無いけぇ!それにカスタネットもちゃんと練習したいし、とにかくライブなんか無理無理!」
竹ノ中「何も完璧なライブをしろってわけじゃないだろう、いわゆるジャムるってやつだ。」
竹ノ中「それぞれが思い思いに音を出してフィーリングを合わせるんだ。全員がサウンドと心を通じ合わせ、同じ風の中にいるような・・・そんな感じだ!!」
菅原田「いや、ようわからんし小々沢だってトライアングルをチンチン鳴らすだけだろうし、フィーリングもクソも無いけぇね。」
竹ノ中「うるせぇ!!!!」
小々沢「ちょっと、二人とも・・・喧嘩しないでよ!」
即興でのプレイなんて無理だと言い張る菅原田君の姿があった。
てか早く病院に行った方がいいと思う。
ノーセ「あら〜?烏合の衆なのかしら〜ん?」
つづく