翌朝ーーーーー
チュン チュン…
昨夜のバイオレンスな出来事から一夜が明けたーーーー
今日はとてもいい天気だ。
僕と菅原田君、そして竹ノ中君は3人で一緒に登校していたんだ。
小々沢「菅原田君、怪我は大丈夫なの?」
菅原田「ああ、あの後すぐ深夜の救急にかかってよ、出血は多かったけど傷の手当てをしてもらって幸いにも全治1ヶ月で済んだけぇね!」ウェッヘッヘ
小々沢「えっ!それ全然大丈夫じゃないじゃん!」
菅原田「なんだ小々沢、全くお前は心配性だな。傷は縫合してあるし包帯巻いてるから大丈夫っちゃーね!」
竹ノ中「まさにキチガイな生命力だな、それもまたロックってやつか」ギイイイイイ…
小々沢「もう〜、なるべく安静にね…」
そう、昨夜は保健室で銃撃戦、それに加えて音楽室でのノーセ君の急襲によって菅原田君は特に大怪我を負ったんだ。
最後は竹ノ中君によってトドメを刺すべく半ば撲殺されかけて気絶してしまったノーセ君をそのまま放置して帰路についた僕たち…。
ノーセ君は大丈夫だったんだろうか?
竹ノ中「まぁノーセの野郎については気にすることはないだろう。自業自得ってやつだ。」
菅原田「不登校の留学生ノーセ…。引きこもりの陰湿野郎だから、人知れず毎晩深夜に登校しては校内を1人寂しく徘徊していたとはな・・・」
小々沢「彼も気の毒な事情があったんだね・・・」
竹ノ中「ふん・・・笑止!!奴に同情する余地は1ミリも無いだろう!!」
菅原田「まぁそれもそうじゃね。」ウェッヘッヘ
僕たち3人は学校に着き教室に向かったんだけれど・・・
なんだか校内はざわついていたんだ。
菅原田「おい小々沢!なんか朝っぱらから緊急で全校集会だってよ!!」
小々沢「な、なんだって!?」
菅原田「おん、なんか音楽室が大騒ぎになってるらしい!!」
こうして全校生徒が体育館に集められ、朝イチで全校集会が厳かに執り行われたんだ。
出席番号順だから僕がけっこう前の方で菅原田君は僕の後ろのちょっと真ん中あたり、竹ノ中君は隣の列に立っている。
菅原田「おい、聞こえるか小々沢…」ボソボソ
小々沢「どうしたの菅原田君…、僕の横に来て大丈夫なの…」
菅原田「ああ、女子に無理言って変わってもらったんよ。」ウェッヘッヘ
小々沢「なんか皆が色々噂してて情報は錯綜しているけど、やっぱり音楽室のことで話がされるっぽいよ…」
菅原田「なんだ小々沢、ビビってるのか?全く小心者だな」ウェッヘッヘ
小々沢「だ、だって…」
菅原田「黙ってりゃバレんけぇ!大丈夫大丈夫。」
そうこうしてると遂に全校集会が始まったんだ。
WAKO「ナンバーワンよりオンリーワン!!」
WAKO「今朝、音楽室で血まみれ糞まみれ精子まみれのノーセ君が発見されました!」
ザワザワ・・・・
WAKO「彼は病院に搬送されましたがこのままでは終わりませーん!!隠蔽するので事件にはしませんが犯人は探しまーす!!」
WAKO「震えて待ちなさーい」
つづく